せどり屋の夫婦~せどりで家族3人食べてます~

大吉と小夏のせどり夫婦です。ある地方都市でせどりを始めて7年目。かなり自由に暮らしてます。

将棋とロッドスチュワート  神対応なお客様の話

いらっしゃいませ。嫁の小夏です。

基本、旦那の大吉はブックオフなどの古書店で仕入れ業務を担当、わたしは商品の梱包・発送業務を担当してます。

せどり屋をしていると、良いことや悪いこと、日々いろいろなエピソードがあるのですが。今日は、その中でも思い出に残るステキなエピソードをお届けしますね。

まだせどり屋を始めたばかりのころ、わたしがとんでもないミスをしてしまったのです。それは、本の入れ間違い!!!

お客様からメールが届いて読んでみると、『本が届いたので中を見てみたら、将棋の本だった』との内容。なってこった~、やっちまった~!!

メールをくださったお客様はロッド・スチュワートの楽譜を買ってくださった方。メールには続きがあって、『今週末のライブで使いたいのですが、間に合うでしょうか?』と、失敗したわたしを責めるわけでもなく、丁寧な内容で。

どうしよう...もうひとりのお客様に連絡した上で当方に送り返してもらい、再発送したとしても、到底4・5日後のライブには間に合いそうもない。途方に暮れました。

唯一、間に合う方法は、将棋の本を注文してくださった(間違ってロッド・スチュワートの楽譜が届いている)お客様に頼んで直接、送っていただくこと。

でも、間違って本が届いた上に、見知らぬ相手に直接送ってくれって、あまりにも図々しくて怒らせてしまうかもしれない。

そんなことを考えていたところ、将棋の本を注文してくださったお客様からも間違って届いたとのメールがあって。

返信のメールに、ロッド・スチュワートの楽譜を購入してくださったお客様が4・5日後にライブで使うため必要ということ、当方に送り返していただいてから再発送すると間に合わないので、直接送っていただいてもよろしいでしょうか?とお願いしてみました

すると、将棋のお客様は『了解しました。今から直接送ります』と快諾してくださって。事前にロッドスチュワートのお客様には、発送先をお教えすることを了解いただいていたので、その日の内に発送手続きをしてくださったんです!!

将棋のお客様が、『僕は急いでいないので、本の到着はゆっくりで構わないですよ』と言ってくださったので、将棋の本は一旦当方に戻してもらうことにしました。

2日後、ロッドスチュワートのお客様からメールが届き、『先ほど楽譜が届きました。ライブに間に合いました。相手方様にお礼をお伝えくださいませ』とのこと。

その後、将棋の本が返品されてきたので、お詫びとお礼の手紙を添えて再発送しました。

この一連のことで思ったのは、『世の中、捨てたもんじゃないな。さりげなく心が広くて素敵な人っているんだな』ってこと。

お二人とも、わたしのミスで迷惑をかけられてるのにもかかわらず、全くわたしを責めることなく、とても丁寧に応対してくださって。その上、将棋の本のお客様は、状況を理解してくださり直接、相手に発送までしてくださったんです。

素敵な話でしょ。この失敗を教訓に、梱包・発送は間違えないよう念には念をいれて気を付けています。